Q.相続案件のネット広告の費用対効果を改善するには?

  • 相続専門士業事務所
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執筆者士業ビジネス支援本部
コラムテーマ経営課題FAQ
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A.相続広告の競争は年々激しくなり、単に広告を出すだけでは赤字になりかねない時代です。

費用対効果改善の鍵は「運用設定」ではなく「ビジネスモデル」の転換にあります。

高単価な遺産整理受任へのシフト、取りこぼしを防ぐ電話対応の徹底、そして割安なディスプレイ広告の活用。

この3点を連動させ、広告費に負けない高収益な事務所体質を目指しましょう。

相続マーケットの拡大とともに、ネット広告の競争は驚くほど激しくなっています。

特に都市部では「相続 相談」などの主要キーワードのクリック単価が高騰し、「せっかく問い合わせが来ても、広告費を差し引くと手元に残らない」と頭を抱える先生方も多いのではないでしょうか。

しかし、管理画面の数値・設定を変更するだけでは、本質的な改善は望めません。今の時代、リスティング広告で勝つためには、運用テクニック以前に「事務所の勝ち筋」そのものを見直す必要があります。ROI(投資対効果)を劇的に変えるための、3つの戦略を解説します。

1. 「点」ではなく「面」で受ける商品戦略

広告の費用対効果が悪くなる一番の原因は、高騰する広告費に対して、入り口となる商品の単価が低すぎることです。

例えば「相続登記」だけを受任する場合、単価は10万円程度が相場でしょう。しかし、CPA(1件の獲得コスト)が数万円まで上がっている今、これでは利益を出すのが精一杯です。そこで不可欠なのが、登記という業務から、預貯金の解約や名義変更まで丸ごと引き受ける「遺産整理業務」の受任へのシフトは必須です。

遺産整理なら単価は40万〜60万円、不動産売却まで絡めばさらに追加の報酬が見込めます。

たとえ1件の獲得に10万円かかったとしても、受任単価が50万円なら投資として十分成立するため、「クリック単価が高いから」と安易にキーワードを削るのではなく、高い広告費を払ってもお釣りが来るような「高単価サービス」へ誘導する商品設計こそが、相続分野におけるネット広告では重要です。

2. 最初の電話から来所の面談へ誘導を徹底

せっかく高い広告費をかけて電話が鳴っても、面談につながらなければそのコストはすべて無駄になります。

実は、広告運用の最大の「穴」は、この電話対応にあることが多いのです。

一般的な事務所では、問い合わせから面談へ進む確率は50〜60%程度ですが、勝ち組の事務所はここを70%以上に引き上げています。改善のコツはシンプルです。電話の目的を「相談に乗ること」ではなく、「面談のアポイントを取ること」に絞ることです。

電話で丁寧に答えすぎると、お客様はそれだけで満足して来所されません。ヒアリングは最低限に留め、「詳しいお話は、資料を見ながら対面で」と促すのが鉄則です。

また、 忙しい資格者が片手間で出るのではなく、教育を受けたスタッフが即座に、かつ明るく対応するだけで、歩留まりは劇的に変わります。

電話対応の質を10%上げることは、広告費を変えずに売上を10%増やすのと同じ価値があります。

3. 「検索」だけに頼らない、賢い広告戦術

「相続 相談」といった検索連動型広告は、今や完全にレッドオーシャンです。

そこで目を向けたいのが、ニュースサイトなどの広告枠に表示される「ディスプレイ広告」や「LINE広告」の活用です。

LINE広告やディスプレイ広告のクリック単価は、検索広告に比べて圧倒的に安く、1/10〜1/20程度で済むことも珍しくありません。

特に、一度サイトを訪れた人に再表示させる「リターゲティング」は非常に強力です。相続は検討期間が長いため、何度も目に触れることで信頼感が増し、結果として全体の獲得単価をグッと下げることができます。

また、広告の受け皿となるサイトの「中身」も重要です。30ページ程度のありきたりなサイトよりも、相続の悩みに寄り添ったコンテンツが100ページ以上あるような専門サイトの方が、お客様の「ここに相談したい、話を聞いてもらいたい」という安心感と信頼感に直結します。

まとめ

リスティング広告の改善は、マーケティング担当者だけの仕事ではありません。

「高く売れる仕組みを作る(商品設計)」「電話で確実に来所させる(営業管理)」「安い広告枠を賢く混ぜる(Web戦略)」。

この3つが噛み合って初めて、広告費は「垂れ流しの経費」から「利益を生む投資」へと変わります。まずは、今の電話対応や受任単価を一度振り返ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。

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執筆者 : 士業ビジネス支援本部

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