Q.税理士法人の収益性を高めるための高付加価値なサービスは?

  • 会計事務所
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執筆者士業ビジネス支援本部
コラムテーマ経営課題FAQ
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A.税理士法人の収益性を高める高付加価値サービスは、財務コンサルティング、相続・事業承継支援、およびDX導入支援です。

従来の記帳代行から脱却し、資金調達アドバイスや経営計画策定などの「攻めの支援」を行うことで、顧問単価の引き上げが可能になります。

顧客の経営課題に深く踏み込む専門性が、持続的な成長の鍵となります。

今、多くの事務所が「記帳代行の自動化」や「価格競争」という荒波に揉まれています。正直なところ、従来通りの「作業の切り売り」だけでは、税理士法人の収益性を維持・向上させることは極めて難しくなっているのが現場の実感ではないでしょうか。

本稿では、私たちが数多くの成功事例から導き出した、収益性を劇的に向上させるための「高付加価値化」の急所について、あえて現場目線の泥臭い言葉で整理してみたいと思います。

収益性向上の大本命

財務コンサルティングへのシフトまず、税理士が収益性を高めるために真っ先に取り組むべきは、決算書という「過去の数字」を説明するだけの業務から、資金繰りや経営計画という「未来の数字」を提案する財務コンサルティングへの転換です。

現場でよく耳にするのは、「社長にアドバイスをしても顧問料が上がらない」という悩みです。しかし、それは「ついで」にやっているからです。私たちは、財務支援を明確な「別メニュー」として切り出し、資金調達のサポートや現預金残高のシミュレーションを仕組み化することを推奨しています。

社長が夜も眠れないほど悩んでいるのは、節税よりも「手元のキャッシュ」です。そこに対して、銀行交渉の同席や中期経営計画の策定といった「攻めの支援」をぶつける。作業に対する対価ではなく、経営の意思決定を支える「パートナー報酬」をいただく。このマインドセットの切り替えこそが、税理士法人の収益性向上の第一歩です。

相続・事業承継支援を「点」ではなく「線」で捉える次に、高単価なスポット報酬を実現し、収益性を底上げするのが相続・事業承継支援です。

ただし、単に資産税の申告を受けるだけでは不十分です。私たちが提唱しているのは、顧問先の「出口戦略」に平時から深く関与することです。

多くの中小企業が代替わりの時期を迎える中、自社株の承継だけでなく、後継者の教育や、親族間の合意形成といった「ドロドロした問題」にまで踏み込む税理士法人は、圧倒的に重宝されます。こうした属人的で難易度の高い業務を、事務所の標準フローとして確立できれば、一気に収益性は向上します。一度、地域で「承継に強い事務所」というブランドができれば、集客コストをかけずに高単価案件が舞い込む好循環が生まれます。

DX導入支援による「製販分離」と収益性の極大化そして、今や避けて通れないのが顧問先のDX導入支援です。

「ITコンサルなんて、うちの職員には無理だ」と諦めないでください。これは、単にツールを売る仕事ではありません。顧問先の経理業務を効率化し、税理士側が入力作業に費やす時間を物理的に減らすための「生存戦略」なのです。

自社の収益性を向上させるには、まず「職員が手を動かす時間」を最小化し、「頭を使う時間」を最大化しなければなりません。DX支援を通じて顧問先のバックオフィスを整理すれば、月次の監査時間は短縮され、余った時間で先述の財務コンサルを提案できるようになります。この「製販分離」の思想をDXによって加速させることこそが、現代の税理士経営における収益性向上の鍵を握っています。

最後に

収益性を高めるのは、職員の未来を守るため最後に、あえて厳しいことを申し上げれば、収益性の向上を後回しにしている事務所に、優秀な人材は集まりません。

「顧問料が安いから給料が上げられない」という悪循環を断ち切れるのは、所長先生の決断だけです。

税理士法人の収益性を向上させることは、単なる数字の改善ではなく、事務所の誇りを取り戻し、職員がプロフェッショナルとして輝ける場を作ることそのものです。

「財務」「相続」「DX」――。どれか一つで構いません。まずは自社の強みを尖らせ、顧客の期待を超える価値をぶつけてみてください。その挑戦の先に、必ず持続可能で強い税理士法人の姿が見えてくるはずです。私たちコンサルタントも、その道のりを共に歩んでいきたいと切に願っています。

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執筆者 : 士業ビジネス支援本部

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