Q.相続分野で売上1億円の事務所を構築するための経営戦略とは?

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執筆者士業ビジネス支援本部
コラムテーマ経営課題FAQ
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A.相続税申告を集客の起点とする「入口設計」を徹底し、標準化により取りこぼしを防ぐ仕組み作りが重要です。さらに、商圏規模に応じて「総合窓口」か「申告特化」かの戦い方を決め、相続手続きから生前対策、二次相続へと周辺ニーズへ繋げる「展開設計」を行うことで、属人化せず安定して売上が積み上がる体制を構築します。

相続売上1億円を実現するための戦略(入口設計と展開設計)

①入口設計

A.相続税申告を“集客の起点”にして、初回面談〜受注までの説明・見積・進め方を標準化し、取りこぼしを減らす戦略です。

②展開設計

商圏が小さいなら相続の総合窓口、大きいなら申告特化でシェア獲得。申告後は二次相続・生前対策へつなげて単価と継続を伸ばします。

相続分野で売上1億円の事務所を構築する経営戦略は、「入口を明確にし、提供領域を段階的に広げ、属人化しない運営に落とし込むこと」です。

入口は相続税申告。ここを強化したうえで、相続手続き、二次相続対策、生前対策へと順に広げていくことで、相談の取りこぼしを減らし、安定した売上の柱を作れます。入口商品が強いほど、次の提案が自然になり、価格だけで比較されにくい土俵に移れます。

商圏に合わせた戦い方と戦略の型

次に、商圏に合わせて戦い方を決めます。

小商圏では相続の総合窓口として「一括で任せられる安心」を前面に出し、関係者調整も含めて選ばれる形を取る。大商圏では相続税申告に特化し、件数とシェアを取りにいく。

さらに、戦略の型としては「一点突破」「総合型」「全面展開」「垂直統合」といった方向性があり、地域特化で進めるなら手続き業務まで取り込むことで、対象マーケットそのものを拡張する発想が重要です。

どの型でも共通するのは、選ばれ方(専門特化なのか、総合窓口なのか)を先に決め、提供体制と販促メッセージを一致させることです。

「相続税申告」を軸にした周辺ニーズへの展開導線

提供メニューは、相続税申告を軸に広げます。相続手続(名義変更・財産分配)を受け止め、不動産売却は不動産会社への紹介につなげる。

二次相続や生前対策、保険提案、遺言書作成・遺言執行、家族信託、任意後見、死後事務委任契約など、相続の周辺ニーズを一本の導線として設計しておくことで、単発で終わらず継続的な相談につながります。

重要なのは「何でもやる」ではなく、「入口→関連ニーズ→次の相談」という順番で、提案の型を用意しておくことです。

経営の方向性を決定づける「2つの運営モデル」

運営モデルは大きく2つに整理できます。

①定型業務×大量処理モデル

低単価で生産性向上と品質管理を重視し、単一商品を大量処理するモデル。こちらはスピードと品質の両立が要になります。

②コンサルティングLTV最大化モデル

高単価で専門家人材の採用・育成と標準化を重視し、複数商品を受任するモデル。こちらは提案力と人材戦略が要になります。

どちらを主軸にするかで、必要な人員構成、教育設計、管理指標、投資の優先順位が変わるため、最初に型を定め、ブレない運営方針に落とすことが肝になります。

売上1億円を仕組みで実現する「実行フェーズ」の要点

多角的な集客チャネルの確立

実行面の要点は、集客・面談・管理・組織づくりをセットで整えることです。

集客はBtoC(相続関連ポータル、HP/LP、相談会・セミナー、看板、紙媒体など)と、BtoBtoC(司法書士等の他士業、葬儀社、金融機関、不動産会社、介護施設、生命保険会社など)を確立し、最適なCPAが見込めるチャネルを作ります。

業務の標準化とマネジメント管理

面談・提案は標準化し、問合せ内容で担当を割り振り、税理士が申告案件に集中できる状態を作ります。

担当者別の受任率・受任単価などのKGI/KPI管理、CRMによる顧客・追加提案管理、受任顧客・見込み顧客への定期フォロー(メルマガ・LINE等)も欠かせません。

デジタル活用と中長期の組織づくり

さらに、脱アナログのシステム活用で進捗と情報を一元管理し、スタッフ採用(パート職員、行政書士有資格者など)と教育を標準化して、品質を安定させます。

中長期では、相続部門の計画(例:5か年計画)を持ち、理念や方針(PMVV)を策定し、経営計画発表などを通じて組織に浸透させる。これにより、個人の頑張りではなく、仕組みで売上と利益が積み上がる状態が作れます。

相続分野は競合が多く見えても、戦略 of 型を定め、標準化とマネジメントを徹底すれば、利益を上げられる事務所を現実的に組み上げていけます。

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執筆者 : 士業ビジネス支援本部

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