船井総合研究所の来田です。
先日、当社研究会の定例会を開催いたしました。
これまで経理代行に取り組んできた事務所より、
「顧客ニーズの変化を感じたこと、所内の混乱が発生したこと等、
様々な課題を乗り越えるために試行錯誤した結果、
経理コンサルの商品化に行き着いた」とお話がありました。
成功事例事務所では、下記3つを主な経理コンサル業務として位置づけています。
1.短期集中型の経理体制構築
2~3ヶ月で集中的に新しい経理体制づくりを構築する
2.代行業務の可否判断
体制づくりを行った上で、代行業務として「受ける」「受けない」の判断を行う
3.継続的な「経理」支援
代行業務として経理のアウトソーシング業務を行うか、
運用保守業務として経理のアドバイザリー業務を行う
また、同様のサービスを提供している大阪の税理士法人様では、
顧客企業の経理が合理化された結果、
社内の経理担当者を4名から2名へ削減することができました。
当初経理を担当者であった2名は営業担当者となり、
営業へ人的資源を集中させることができています。
従来の顧客業務をそのまま引き継ぐアウトソーシングのスタイルから一歩踏み込み、
経理の体制を構築する支援は今後より必要とされていくと予想されます。
実際、近年の中小企業白書においても、特に安定・成熟期にある会社においては、
業務効率化・生産性向上への関心が非常に高いことが示されています。
実際に、従来の経理代行モデル(顧客業務をそのまま引き継ぐアウトソーシングのスタイル)では、
・価格競争に巻き込まれやすい
・体制づくりを伴わないアウトソーシングでは差別化が出にくい
・経理派遣を希望される場合の対応が難しい(社内の人的リソースにより対応が困難である)
といった課題が近年、顕著になっています。
そのような状況を踏まえて、経理代行を積極的に受注していくためにも、
今後は経理コンサルを軸に置いた新しいビジネスモデルを設計していく必要があります。
ますます需要が高まる中小企業の業務効率化・生産性向上の課題に対して、
会計事務所が「経理」を切り口とした支援を行うことは、
非常に価値が高いものであると考えます。
現在の経理代行にお悩みの方、経理コンサルを軸に置いた新しいビジネスモデルに
ご関心がある方は、お気軽にお問合せください。
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2018年12月04日