■リーガルテック活用が弁護士のデファクトスタンダードになる時代は近い
「リーガルテック」と聞いて、皆様は何を思い浮かべますか?
近年、裁判のIT化や、AIの活用等、弁護士業界にもデジタルシフトの波が迫っており、
弁護士でありながら株式会社を設立し、
新たなリーガルサービスの開発をする弁護士も出現するなど、
過去数年間でその流れは大きく変化しています。
しかしながら、実際に先生方とお話をしていると、
まだまだ先の未来の話しで、自分の事務所がすぐに活用することではない、
と感じている先生方が多いように感じます。
AIやデジタル化の流れは想像以上に早く、政府が進めている裁判のIT化も、
向こう5年間で本人訴訟がオンラインで完結する仕組みを作ることも視野に入れ、進んでいます。
今、弁護士業界に何が起きているのか?
これから何が起きるのか?
全2回に分けてリーガルテックの未来と弁護士としてすべきことをお伝えします。
■弁護士のリーガルテック活用の現状
リーガルテックの技術は日々進歩しており、様々なサービスが誕生しています。
日本では、以下のサービスが代表的なAIを活用した
リーガルテックサービスとして活用されています。
・AI-CON(GVA TECH株式会社)
・LegalForce(株式会社LegalForce)etc.
また、上記のようなAIを活用したリーガルテック以外にも、
電子契約をメインサービスとした、リーガルテックサービスも登場しています。
・Holmes(株式会社Holmes)
・CLOUD SIGN(弁護士ドットコム株式会社)
・Adobe Sign(アドビ システムズ 株式会社)
・BtoBプラットフォーム 契約書(株式会社インフォマート)etc.
多くの企業がこれらのリーガルテックサービスを活用し、
生産性の向上や業務の効率化を実現している一方で、
法律事務所業界ではリーガルテック活用が進んでいない、というのが現状です。
必要性を感じながらも、どのように活用すればいいのか、
また費用に対しての効果が見込まれるか、という点において
不安に感じられている先生方が多いように思います。
■リーガルテックが弁護士業界及ぼす影響
上記でお伝えしたように、リーガルテックのサービスは数多く開発されており、
先生方の中には、弁護士としての価値がなくなっていくのでは?
弁護士が必要なくなるのでは?
という声も耳にします。
しかし、リーガルテックの発展は、むしろ弁護士需要が拡大していく、と考えています。
リーガルテックの登場により、より法務サービスが身近になることで、
今まで法務サービスの必要性を感じながらも、
適切なサービスにアクセスができていなかった層の開拓が可能になるのです。
ただ、法律事務所としても、対応すべきことはあります。
それは、リーガルテックを活用し、業務の生産性を向上させる、ということです。
リーガルテックを上手く活用することで、今までとは全く違った時間の使い方を実現でき、
圧倒的に生産性を向上させることができます。
例えば、IT弁護士として知られる
弁護士法人ファーストアンドタンデムスプリント法律事務所の藤井総弁護士は、
リーガルテック(主にクラウドサイン等のクラウド契約書や、
Chatworkを使ったリモート顧問)を活用し、
弁護士1人で顧問先70社超を実現しています。
人手不足が叫ばれ、弁護士業界においても採用難の時代に突入している今、
デジタルシフトを実現し、生産性の向上を図ることは不可欠です。
さらに、裁判所のIT化等、行政サービスもIT化が進むため、
法律事務所もそれに対応する必要があります。
AIを含めたデジタルサービスは皆様の想像以上に進歩しています。
弊社では、12月に士業事務所向けのデジタルシフトセミナーを開催する予定です。
デジタルシフトに少しでも興味がある、危機感を抱いている、
という先生方は是非ご参加ください。
以上
■士業デジタルシフト革命セミナー
https://samurai271.funaisoken.co.jp/seminar/040067_lp/