会計事務所コンサルティングチーム 星野 佑介(ほしの ゆうすけ)
皆さま、こんにちは。船井総合研究所会計事務所コンサルティングチームの星野です。
今回は、今年度より新たに立ち上げた「バックオフィスクラウド化研究会」の様子についてお伝えさせていただきます。
2月1日に開催された当研究会には、会計事務所コンサルティングチームの二つの研究会FKN(船井会計ネットワークフォーラム)とNKF(次世代会計人経営者フォーラム)の会員様を中心に、計23事務所29名の方にご参加いただきました。
そもそも、当研究会を立ち上げた趣旨として、
(1)労働生産性の向上が求められていること
(2)その解決の糸口がIT技術の活用であること
(3)しかし、中小企業ではIT化が進んでいない現状があること
(4)中小企業のIT化を推進でいる存在が士業事務所であること
というものがありました。
これらを踏まえ、第一講座ではグループマネージャーの宮井より、「バックオフィスのIT化は、なぜ必要なのか??」をテーマに、
(1)FinTech革命によって変わる世界のビジネス
(2)中小企業の現状とIT化を必要とする理由
(3)会計事務所が中小企業のIT化を支援すべき理由
(4)会計事務所業界の現状と会計事務所自身がIT化するメリット
(5)IT化に成功している会計事務所の事例紹介
(6)バックオフィスのIT化に向けたロードマップ
という流れでお話をさせていただきました。
第二講座においては、「パートナー企業によるクラウドサービス導入の成功事例」をテーマに、
・株式会社リクルートライフスタイル様からは、Airレジの活用方法紹介と実際にAirレジを導入したことによって成果の出た事例紹介。そこから見えてくるAirレジ導入のメリットについてお話いただきました。
・freee株式会社様からは、クラウド会計ソフトに止まらず、中小企業向けのプラットフォームを作ることを企業目標に、進めている様々な施策と実際にfreeeを導入して成果を上げている会計事務所の事例を紹介していただきました。
・株式会社マネーフォーワード様からは、業務提携関係にあるトリプルグッド税理士法人様におけるMFクラウド・他ITツールの活用事例紹介を中心に、導入への障壁をどのようにして乗り越えたかについてもお話いただきました。
第三講座では、会員様同士による情報交換を行い、自所におけるIT化とクライアントへのクラウド会計導入事例を共有いただきました。
以上が第一回バックオフィスクラウド化研究会の様子となります。
当研究会は立ち上げ間もなく、発信していく情報としても、質量ともにこれから向上させていく研究会であり、また会員様である士業事務所様とともに成長していく研究会であります。
時代としても、先をいくエストニアやアメリカがそうであるように、これまでの税理士業務がIT技術の発達によって、どんどん取って代わられる時代に入っていきます。そんな中で会計事務所は、より付加価値の高いアドバイザリー業務に移行していく必要に迫られてきますが、そんな時代の潮流に対応していくためには、どのように変化していかなければならないのか、皆さまとともに考えていくことのできる研究会にしていくことができればと思います。
次回4月の例会は、バックオフィスクラウド化研究会拡大例会と銘打ち、FKN・NKF会員でない方からの参加も受け付けております。以下例会案内でございます。
バックオフィスクラウド化研究会
【日時】
2016年4月19日 13:00~17:00
【場所】
船井総合研究所 五反田オフィス
【内容】
1.クラウド会計を中心としたサービスの商品化
(1) 成功事務所の商品研究
(2) クラウド顧問成功の秘訣は導入商品にあり
(3) 顧問先向け案内方法
2.クラウド会計を切り口にした新規顧客開拓方法
(1) 成功事務所に学ぶ営業手法
(2) 新規顧客へのアプローチ方法を考える
(3) 成功率の高い面談と営業ツール
3.最低限知っておくべきセキュリティ対策
(1)どんな危険が迫っているのか?
(2)最低限行うべきセキュリティ対策とは?
(3)会計事務所として、提案できるセキュリティ対策
皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。
星野 佑介(ほしの ゆうすけ)