2020年07月30日

経営者を納得させる!経営&財産両軸から見る事業承継とは?

現在、会計事務所の事業承継支援において、
適切な事業承継の提案が難しいと感じている方がいらっしゃるかと思います。

そこで、今回は、
経営承継&財産承継両軸から見た事業承継アプローチ方法について、
1.事業承継で求められる会計事務所のポジション
2.経営承継(MAS)&財産承継の両軸アプローチ
をご紹介いたします。

1.事業承継で求められる会計事務所のポジション

まず、事業承継において、会計事務所が求められているポジションとは何でしょうか?

それは、事業承継の出口に向けた適切な提案と「前さばき」の役割です。
この役割を担うことで、事業承継における会計事務所の優位性が高くなることは間違いありません。

適切な提案と「前さばき」を考える上で、
あらためて、念頭に置くべきことは事業承継の目的です。

事業承継は、「会社をつぶさず、揉めずに」、
さらに言えば「先代がハッピーリタイアし、次世代へ良い状態で事業を繋ぐこと」という目的を果たす必要があり、
そのための提案が会計事務所に求められています。

その中で「リスクヘッジ(=事業承継対策)」が特に重要です。

このリスクヘッジを伴った提案をするためには、
・「事業承継の(複数)選択肢」が提示できるか?
・選択肢の「メリット&デメリット」「入口&出口」を全体最適で提案できるか?
がポイントです。

さらに言うと、
経営承継で方向性を決め、財産承継で潜在リスクを解消する
経営・財産の両軸による支援ができる、優位性の高いポジションが理想的です。

2.経営承継(MAS)&財産承継の両軸アプローチ

では、両軸からアプローチする上で、
どのような提案をすれば経営者から納得感を得られるでしょうか? 

まず、経営者へ納得感が得られる提案とは、
全ての選択肢を潰す(≠単一選択肢のみを提案する)」提案です。

さらに、納得感を与えるためのポイントは、
1.先代・後継者だけではなく、経営幹部も含めた「チーム承継」提案
2.会社単位ではなく、事業単位で見る「カスタマイズ」提案
3.着実にアクションを進行させる「10年計画&準備(≒事業承継MAS)」提案
です。

上記を踏まえることで、より納得感が得られやすいです。

また、あらためて財産承継と経営承継の内容を整理すると、
・財産承継とは、株式対策&相続対策、つまり潜在リスク解消が重要
・経営承継とは、人&知的資産、つまり事業承継計画・組織体系&指揮命令系統が重要
です。

事業承継を提案するときは、上記の2軸の連動を踏まえた提案がベストです。

例えば、組織再編を用いた分社化のスキームであれば、
財産承継として、現在の株価を引き下げつつ、
経営承継として、後継者が会社を引き継ぐ過程で、次世代の経営幹部を子会社社長へ任命(権限移譲)する
という、2軸の連動による提案が最適のケースがあります。

このように財産承継の対策を考える際
経営承継の対策も踏まえた解決策のベストな提案(提案スキーム&使用ツールの選定)
をすることで、より納得感が増す提案が可能です。

いかがでしょうか?
今回は、経営承継&財産承継両軸から見た事業承継アプローチ方法についてご紹介しました。

昨今、会計事務所へ求められる事業承継支援の内容が徐々に変化する中、
少しでもご参考になれば幸いです。

事業承継支援、「事業承継MAS」に関して、詳しくお知りになりたい方は、
いつでもお気軽にお申し付けください。

【この記事を書いたコンサルタント】

エグゼクティブ経営コンサルタント 鈴木 利明(すずき としあき)

株式会社船井総合研究所 士業支援部
グループマネージャー/エグゼクティブ経営コンサルタント
鈴木 利明

船井総合研究所へ入社後、会計事務所向けのコンサルティングに一貫して従事。士業支援部史上、最速・最年少でグループマネージャーへ昇進、初のエグゼクティブ経営コンサルタントへ昇級し、現在、会計事務所向けコンサルティンググループの責任者を務める。開業直後の税理士へ即効性のある顧問先開拓手法の提案、年商1億円突破に向けた事業戦略の立案及び実行支援、中堅・大手事務所向けに新しいビジネスモデルの構築支援等、会計事務所における業績アップコンサルティングを得意とする。

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