2016年12月05日

経理代行は次の時代へ進化している

会計事務所コンサルティングチーム 山中 章裕(やまなか あきひろ)

会計事務所の業績アップ手法として経理代行を提案し始めてから5年。
経理代行は次の時代へと進化し始めています。

今までは、シンプルに中小企業の経理業務をすべて請け負うということをテーマに
経理代行に取り組んできました。

このビジネスモデルでは、平均単価が10万円以上を超える、
高単価契約が魅力なのですが、反面、業務面では各社の経理ごとの
カスタマイズが必要になるのですが、経理のカスタマイズには高度な経理スキルが必要で、
規模の大きな企業への経理代行を導入する難易度が高いのも課題でした。

カスタマイズせずに導入を進めるためには、経理業務のフォーマット化や
システムの統一が必要となりますが、実際は各企業経理の仕組みもシステムもバラバラで、
これまで経理システムの統一は難しいテーマとなっていました。

しかし、最近のクラウド会計の普及に伴い、クラウド会計のオペレーションを中心に置いて、
経理業務とシステムの統一が同時に達成できる可能性が出てきたのです。

クラウド会計としては、freeeやMFクラウド会計をご存知の方が多く、
実際に利用されている方もいらっしゃると思います。

しかしながら、使っている範囲は会計ソフトとしての範囲にとどまり、
経理の部分まで広げて使っている方は多くありません。

そもそも、freeeもMFクラウド会計も単なる会計ソフトとして設計されたものではなく、
経理全般業務のクラウド化を目的に作られていますし、
経理全般で利用して初めてその価値が発揮できます。

とはいえ、いきなりすべての経理システムをクラウド会計ソフトに切り替えるとなると、
相当な負担があり、まだ導入には壁があります。

ただ、導入に壁があるこのクラウド会計がスムーズに導入できるタイミングがあります。
それは、創業間もなく経理がまだ未整備な企業です。

未整備な分、導入の苦労はありますが、比較的規模が小さい企業が多いため、
全てを入れ替えることも可能ですし、こちらの都合に合わせて経理体制を構築することも可能です。

特に1人目の経理を採用する前にあらかじめ経理採用後の苦労(経理の教育、仕組化、不正への対策)や
そもそも優秀な経理の採用が難しいことを伝えておき、
経理採用前にクラウド会計を活用した経理代行の導入提案をしてしまうのが一つのポイントとなります。

料金設定としては、請け負う業務それぞれに単価設定をしておき、
ある程度根拠のある見積もりを出せる準備も必要ですが、
営業のしやすさを考えると5万円単位のパッケージ料金の設定も効果的です。

創業まもない企業向けのクラウド型経理代行導入による単価アップが、
来年以降の経理代行の一つのトレンドとなります。

会計事務所コンサルティングチーム 山中 章裕(やまなか あきひろ)

山中 章裕(やまなか あきひろ)




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