先月は、2018年司法試験結果の合格発表があり、
今月は東京と大阪で司法試験合格者向けの合同説明会が開催されました。
そのため今回は、今年の司法試験結果と司法試験合格者の採用活動状況についてご紹介します。
◆2018年司法試験結果と3ヵ年傾向
出展:法務省http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00026.html
今年の司法試験合格者数は昨年より減少しましたが、1500人台をキープした結果となりました。
そのため、合格者の現状の大きな影響はそれほど大きく無さそうです。
しかし、受験者数は昨年と比べ約700人、一昨年と比べて約1600人減少しています。
この受験者の減少が止まらないことが大きな問題です。
合格者は横ばいでも受験者が大幅に減少すると
一般的に全体としての合格者全体の質が下がってしまいます。
そのため、採用活動において採用したい人財というのは理論上減少します。
このような結果から今年の司法試験合格者採用は、
特にどこの事務所でも採用したいような人財の獲得競争はより激化することが予想されます。
◆合同説明会でブース訪問者数が多かった事務所の傾向
このような状況の中、10月8日は東京三弁護士会合同就職説明会、
10月13日は大阪弁護士会合同就職説明会が開催されました。
全体的な傾向としては、都市部の事務所には比較的多くの参加者が集まり、
地方の事務所は都市部の事務所と比較すると集客に苦戦しましたが、
都市部の事務所と同等数の参加者が集まる地方事務所もありました。
また、ブースの訪問者数が多かった事務所を調べた結果、以下の傾向が見られました。
合同説明会でブース訪問者数が多かった事務所の傾向
1~3までは昨年までも傾向として顕著でしたが、
今年は4~5の昇給と働き方の訴求を上手にする事務所が
うまくブースへの訪問者数を多く獲得していました。
多くの事務所が採用活動に苦戦する中で、
より競争の段階が激しくなった傾向だと感じています。
11月以降も各弁護士会で合同説明会が開催されます。
是非、今年の採用活動において、こちらの傾向を参考にしていただけますと幸いです。
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