2017年09月12日

就労移行事業所とのタイアップ方法(障害年金)

こんにちは!船井総研の山本です。
今回は障害年金における紹介ルート開拓についてお伝えいたします。

先日、社労士事務所様と就労移行事業所に訪問をして参りました。
就労移行事業所とは障害のある方を一般企業への就職をサポートする施設です。
障害年金の対象者が多く利用しているため、
タイアップすることにより多くの紹介が見込めます。

就労移行事業所に訪問した結果、
朝礼で障害年金の制度説明をさせていただけることになりました。

今回は訪問のアポ取り方法・タイアップの提案方法を
4つのステップに分けてお伝えいたします。

【1】電話アポ
当然ですが、いきなり「障害年金の案件を紹介してください」といっても、
なかなか紹介にはつながりません。
まずは電話では主に3つのことをお伝えします。

①障害年金を専門に行っている社労士事務所です
②相談者の中に就労支援に興味がある方がいます
③紹介をしたいので、まずはお会い出来ませんか?

お会いする際は、必ずセンター長がいる時間にアポを取ります。
スタッフが対応しても紹介につながる確率が低いため、
権限を持っているセンター長に挨拶をします。

就労移行事業所の利用者は最大で2年間しか利用することができません。
定員20名に対して半年~最大2年で利用者が卒業してしまうため、常に集客をしている状態です。
集客方法はHPや紹介とのことですが、
社労士から紹介案件が欲しいというのが本音のようです。

【2】資料準備
訪問時は3つの資料を準備します。

①障害年金のパンフレット
②障害年金のパンフレット用のスタンド
③障害年金のテキストの見本

障害年金のパンフレットはA4サイズを巻き三つ折りにしたものです。
パンフレットは三つ折りにすることで、狭いスペースでも設置してもらいやすくなります。
就労移行事業所の利用者に障害年金を周知してもらうため
施設内にしおりを設置していただいています。

また、しおりだけ渡しても目立たたず、スペースもとってしまうため、設置用のスタンドもお渡しします。
(スタンドの購入費用は100円~300円ほどです)

障害年金のテキストの見本ですが、利用者に障害年金の周知を行うため勉強会の提案も行っております。
社労士が講師を行うことで、直接利用者に対して障害年金制度を伝えることが出来ます。
また、実際に使用するテキストをお渡しすることで、講座をイメージしていただきます。

【3】訪問
時間は午後~夕方の間がおすすめです。
就労移行支援施設は1日6時間(9時~16時)で訓練を実施しています。
午前は利用者対応で忙しいため、午後からの訪問をおすすめしております。

訪問時の話の進め方としては下記です。

①お時間をいただきありがとうございます。
(軽いアイスブレイク)
②就労移行事業所について教えて頂けませんか?
(ますは相手の話を聞く。その際にパンフレットなど資料をいただく)
③社労士事務所の取り組みを伝える
(過去にこういう相談者がいました、紹介は可能でしょうか?など具体例をお伝えする)
④今後の流れのすり合わせ
(パンフレットを設置する、勉強会を開催するなど)

【4】クロージング
最終ゴールは「就労移行事業所から紹介案件を頂く」ということですので
今後の流れをしっかり決めていきます。
ここで次のアクションを決めないと話が流れてしまう可能性が非常に高いです。

確認することは下記です。
①今すぐ紹介できる方はいるのか?
②パンフレットを設置してもらえるか?
③障害年金の勉強会の開催は可能か?

この3つをしっかり決めることにより、次の行動につながりやすくなります。
以上を参考に就労移行事業所とのタイアップを進めて頂けますと幸いです。

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【この記事を書いたコンサルタント】

シニア経営コンサルタント 山本 千穂(やまもと ちほ)

北海道出身。新卒で船井総合研究所に入社。 学生時代から10年間デザインに携わり、大学在籍中に広告会社に長期インターンに参加。 2014年からは社労士事務所の障害年金のコンサルティングに従事。 障害年金分科会のチラシやHPのデザインを得意としており、手がけたチラシは問合せが約160%増加するなどの成果を上げている。

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