―リスティング広告費用の高騰が止まらない!
WEBマーケティングに注力されている事務所様は既にご存知のことと思いますが、検索結果上に表示される「リスティング広告」における競争環境は日々その熾烈さを増し、分野によっては、主要キーワードでの1クリックが4,000円を超えるほどです。
リスティング広告はじめとする「広告」の出稿単価は、限られた出稿枠を巡る「入札競争」ですから、その広告が有効であるという認知が拡大し、広告主が増加すれば、入札単価は必然的に引き上がることとなります。限られた漁獲をめぐる、市場の「せり」と同じ仕組みですね。
過当競争の末に待つのは「広告比率の増大による利潤の低下」、そして「過剰な広告・サービスの提供」であることが、歴史に示されています。昨月、全国に展開する大手法律事務所がその轍を踏むこととなってしまいました。長い前置きとなってしまいましたが、お伝えしたかったのは「競合の少ない、新たな広告媒体の可能性を探る」ということの必要性です。
―新たな広告媒体として注目される「Facebook」
WEB広告媒体としての有効性を評価する大きな指標として「利用者数」と「ターゲティングの正確さ」が挙げられますが、その二つを満たしつつある媒体が「Facebook広告」であり、現在主流となっている「検索広告(≒リスティング広告)」に肉薄する勢いです。
下図は国内のFacebookの利用率(年齢別)です。20代-40代は人口の実に4割がFacebookアカウントを保有していることが分かります。
参考)【最新版】2017年10月更新! 11のソーシャルメディア最新動向データまとめ(https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/)
また、多くのシステムアップデートにより、ターゲティングの機能も充実しています。
例として、離婚・慰謝料サイトへの流入増を目的とし、ユーザーの「興味・関心」「ステータス」でターゲティングを行った結果を下図に紹介させていただきます。限定的なテーマであるものの、150万人商圏への出稿で14~79クリック/月が見込めます。50万人商圏で同様に試算を行うと、5~30クリック/月でした。
このように、ターゲットを絞り込んだ場合でも相当のトラフィックが見込めるレベルまで達しているFacebook広告ですが、現在のところ士業事務所の広告出稿は多くありません。リスティング広告で「離婚 弁護士」のキーワードに出稿すると、約500円/クリックですが、Facebookでの出稿では100円/クリックを切る程度に留まっています。
今後、Facebookのユーザー数は更なる増加が見込まれています。しかしながら、広告媒体としての有効性は既に認められつつあり、広告を出稿する士業事務所の数もまた増えることは、火を見るより明らかです。「サイトへの流入を増やしたい」「リスティング広告の費用が高騰して困っている」という方は、Facebookへの広告出稿を一度検討されてはいかがでしょうか。