法律事務所コンサルタント 鈴木 圭介(スズキ ケイスケ)
法律事務所業界でも注目されている交通事故分野。
2015年2月28日、3月1日に交通事故業務改革セミナーを開催致しました。
http://www.funaisoken.co.jp/seminar/315186.html
注目度の高さを改めて感じました。
その講座の中でもお伝えをさせて頂きましたが、交通事故分野に注力される
事務所様が増えており、競争が激しくなった分、受任率が低下してしまった
という事務所様も少なくありません。
そこで今回は、交通事故分野における受任率を上げる方法について一部お伝え致します。
法律相談から受任までの流れを
①反響管理(事前調査)
②事前準備(仮説構築)
③提案(事例紹介)
の三つの段階にわけて行うことが重要です。
各段階のポイントとしましては、
①反響管理(事前調査)
・電話による予約段階で詳細な情報を伺い、記録する
・事故日、傷病名、事故態様、要望、相談経緯(ルート)等 ※特に「傷病名」が重要
・相談表の事前記入を徹底して実施して頂く ※ノウハウ構築、提案精度の向上に繋がる
・事務局、弁護士共に能力を飛躍的に向上させることができる
②事前準備(仮説構築)
・「電話による面談前の事前調査結果」の内容を基に予習を行う
・面談前に提案内容や戦略像(グランドデザイン・全体像)を構築する
・面談時には、その戦略像(=仮説)とのギャップを埋めていく
・結果、繰り返すことで、提案精度が向上し、受任力が向上する
③提案(事例紹介)
・提案を中心とした面談を行う
・弁護士の介入メリットを明確に伝える
・類似した解決事例が事務所にある場合には、その解決事例を見せることで、イメージをしてもらう
・保留する方に対しては、返信用封筒等用意し、状況に応じて接触する
といった点が挙げられます。
他の分野にも通じることですが、受任率の高い先生は、面談前の準備に多くの時間を割かれており、完璧な準備をした上で面談に望まれています。面談前の準備を入念に行うためにも電話時のヒアリングは重要であり、勝負の分かれ目でもあります。事務局の方の電話対応のスキルアップもとても重要です。
交通事故分野は、今後より多くの事務所様が注力する分野の一つとすると考えられます。受任率を向上させるための施策を進めていくことは非常に重要だと考えられます。
まずは、今回紹介をさせて頂いた3つの段階の各ポイントを実施してみて頂きたいと思います。
最後までご精読頂き、誠にありがとうございました。