法律事務所コンサルティングチーム 鈴木 圭介(すずき けいすけ)
法律グループグループマネージャーの鈴木圭介です。
今回もコラムにお付き合い下さり、誠にありがとうございます。
今回のテーマは「事業計画」についてお話をさせて頂きます。
今年も残す所3ヶ月を切り、来期の計画を立てる時期になりました。
まだ作ったことが無いという先生は、経営計画書に関する書籍は
複数販売されておりますので、そちらを参考に
ご作成をして頂くのも良いかもしれません。
まずは「作ってみる」ということがとても重要です。
経営計画の構成例としては
- 1. 理念
- 2. 基本方針
- 3. 事務所の歴史
- 4. 現状分析(収支(損益)・案件数・分野別・ルート別・弁護士別・定性的な
目標の達成度・行動計画の実施状況) - 5. 中期計画
- (ア)数値計画・・・収支(損益)・案件数・分野別・ルート別・弁護士別
- (イ)マーケティング設計・・・商品・集客・相談・業務
- (ウ)マネジメント設計・・・組織づくり・採用・育成・定着・評価・処遇
- (エ)行動計画(タスク&スケジュール)
経営計画を作る上で整理する方法の例としては
- 1 なぜ今の事務所をやっているのか、事務所経営を通じて何をしたいか、
世の中から求められていることとは? - 2 時流・業界の傾向はどんなことがあるか
(例:下山経営の時代を迎える上で、何に力を注ぎ、何を削るべきか・・・・) - 3 時流を考える上で事務所経営にとって必要なこと・プラスになることとは何か
- 4 1つのミッション(存在意義・使命)=目的を決める
- 5 3つのビジョン(何をするべきか)=目標を決める
- 6 5つのバリュー(大切にするべきこと)=価値観・行動指針を決める
- 7 決めたことの達成度合いを整理・分析する
- 8 改善策・目標値を設定する
- 9 実行プランを考える
今後事務所経営をする上では、より綿密に実現可能性があり、
効果的な戦略を描く必要があります。
また、事務所の状況を客観的に把握するためにも
他事務所のPL・BSとの比較をした上で数値計画を構築することが重要です。
より良い経営計画を構築するために、今年は二つのプログラムを用意しております。
25年間、経営計画を実現し続けているTEAM横浜総合事務所の
代表 泉敬介先生に士業事務所に特化した経営者実務研修にて、
「実行される経営計画の立て方」について、
11月6日にお話をしていただきます。
そこで、構築方法を学んで頂き、年末に各士業で実施される経営計画合宿にて、
構築した事業計画書について客観的な数値分析やアドバイスをもらい、
より良い経営計画書を構築して頂きたいと思います。
鈴木 圭介(すずき けいすけ)