会計所経営コンサルタント 宮井 亜紗子(ミヤイ アサコ)
グレートカンパニーツアーin東海岸のレポートをお送りいたします。
ツアー最初は、
TEACH FOR AMERICAの講演を聴きました。
TEACH FOR AMERICAとは、
2010年度全米文系学生就職先人気ランキングで
Google、Apple、ディズニーなどを押さえて一位を獲得しているNPO法人です。
1万名を超える優秀な人材を教育問題が顕著なエリア・学校で教員として派遣しています。
どれくらい優秀な人材が、このNPO法人に応募しているかというと、
ハーバード大学の卒業生の18%が応募し、3万人以上が落とされるといいます。
また、GEやゴールドマンサックスなどは、TEACH FOR AMERICAのプログラムを終えた人材を積極的に採用しているといいます。
これは、この2年間のプログラムを終えるころには問題解決能力が備わったり、
レジジリエンスが高まっていたり、リーダーシップを取れるようになっているため、
企業としては真っ白な新卒を採用するよりも、積極的にほしい人材となるのです。
アメリカほどではありませんが、日本でも優秀な人材の社会貢献意欲は高いと感じます。
単に仕事=お金ではなくなってきており、
対自分にとってのやりがいだけでなく、地域社会や他人にどれだけ貢献できるかも
仕事を選択する上で重要な軸になっています。
TEACH FOR AMERICAでは、
働きやすい環境づくりにはリーダーシップを取れる人間が必要といいます。
それには優秀な人材を集めなければなりません。
ではどうしたら優秀な人材を集めることができるのか?
それは、やはり現在のリーダーが仕事を通じて達成できるミッションを明確にし、
その重要性をメンバーに認識してもらうことだと思います。
なぜ、この仕事をするのだろうか?
なぜ、この仕事は人の役に立つのだろうか?
本来は、自分自身で答えを見つけるものだとは思います。
ですが、やはり見えている視野の広さが違うからこそ、
リーダーとなる人がビジョンを明確に伝える必要があるということを
強く再認識した講演でした。
中小規模の事務所にとっては、採用が厳しくなってきます。
そのような中、優秀な人材を採用するためには、
是非所長のビジョンを明確にし、社会・他社への貢献性を取り入れてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。