2014年11月11日

士業事務所マネジメントの進化

社労士事務所経営コンサルタント 村上 勝彦 (ムラカミ カツヒコ)


こんにちは!
船井総研村上勝彦です。

今回は士業事務所マネジメントの進化についてお伝えします。
今、我々士業コンサルグループの多くのご支援先での課題として
「事務所人財マネジメント」があります。
特にマーケティング的に成長著しい事務所ほど人の入れ替わりが激しい傾向にありますので、
その様な経営者こそ「事務所人財マネジメント」のポイントをしっかり掴む必要があるといえます。

私が特に注目をしているのが、「事務所に永く勤める事を希望する層の増加」です。

もともと資格を取るという事は独立開業を前提とするのが当たり前でした。
ですから士業事務所に就職するにしても、独立のための準備段階としての位置づけであり、
いかに独立に向けて有益な経験値を積む事が出来るかが就職のポイントでした。

ですが昨今はそもそも独立は視野になく、組織で働き続けることを前提とする層が明らかに増えてきています。

ただし、注意をしなければならないのが「独立しない」=「成長志向がない」ということではありません。
専門家としての能力を高めたいという成長志向はありながらも、独立開業にはこだわらないという層です。
この辺は1980年以降に生まれたいわゆるミレ二アム世代の特徴と言えるでしょう。

独立開業を目指し、そして見事独立をされた先生方にはこの新たなミレ二アム層の気持ちをなかなか理解できません。
このミスマッチこそが士業事務所の「人財マネジメント」の難しさといえるのでしょう。

これからの「事務所人財マネジメント」では、
このミレニアム世代に適合した事務所体制の構築が必須になります。
具体的には、資格者・事務所スタッフそれぞれのキャリアプラン、事務所の中期ビジョン、
各種のマニュアルや役割権限の明確化、教育体制や評価賃金制度など。。。

一夕一朝に全てを整備できる訳ではありませんが、優先順位を付けて順次整備をしていきましょう。

これからも専門職を中心に人財難が続くことが予想されますので、
「事務所人財マネジメント」が事務所の成長力の源泉になっていくことでしょう。


社労士事務所経営コンサルタント 村上 勝彦 (ムラカミ カツヒコ)

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