2017年12月20日

「捨てる会議」のススメ

こんにちは!社労士コンサルティンググループの富澤です。
年末のこの時期、来年の取り組みについて考えたり、既に決めていらっしゃる先生も多いのではないでしょうか。
そんな時に是非合わせて実施頂きたいことが「捨てる会議」です。
なぜなら、新しい取り組みを始めるためには大抵の場合、今やっている何かをやめないと「やりきれない」からです。
そこで本日は年末に是非取り組んで頂きたい「捨てる会議」についてお伝えします。

「捨てる会議」とは?

「捨てる会議」とは、2015年にサイバーエージェントで実施されて話題になった会議です。藤田代表のブログでは、この会議の実施に至った考えを次のようにご自身のブログで書かれています。
 
(引用ここから)
 
「次々と新しい事業や新しい施策を生み出して試す当社において、過去に機能していたけど時代の変化で必要なくなったもの、決めたときは良いと思ったけど、さほど効果がなかったものなどを定期的に整理しなければならないという発想から実施が決まりました。」
引用元:https://ameblo.jp/shibuya/entry-12037994877.html
(引用ここまで)
 
サイバーエージェントのように次々と新しい事業や施策を生み出している会社でなくても、形骸化してしまっていることは結構あると思います。
また、この会議では取り組み以外にあらゆるモノを捨てることも決めるようです。
例えば、2015年のサイバーエージェントの「捨てる会議」では景観を損なうという理由で個人のゴミ箱の廃止を決めたようです。
参考:2015年にサイバーエージェントが「捨てる会議」で捨てたもの
   https://ameblo.jp/shibuya/entry-12037994877.html
 

捨てる会議のやり方

やり方については、サイバーエージェントの人材開発に関するオウンドサイトに掲載されているのでそのまま引用したいと思います。
(引用元:https://cyber-hrd.amebaownd.com/posts/82807
 
(引用ここから)
①役員をリーダーに6名のチームを組み、チームで捨てる案を提案する
 
②社長が、0点・1点・2点・3点で採点し、1点以上はすべて捨てます
 
③採点の時には、会場の意見を聞いたり、会場全体でディスカッションをすることもある
 
④また他のチームで異議があれば「反論プレート」をかかげて、提案チームへ質問や反論をする
 
(中略)
 
その後、役員会にて最終詰め切りを行い決議されます。
 
リスクや一部の利用者の反発を考えてなかなかやめられない、という問題がよくあります。
 
①まずすてる。必要であればまた創ればいい。
②経営幹部で捨てる場をもつ
③厳しいことだからこそ、明るくやる
というポイントで、
形骸化しているものを定期的に捨てる仕組みをもてたことは、とても良かったです。
 
(引用ここまで)
 
上記にありますように、ポイントは「捨てることにフォーカスすること(デメリットを気にせず、まずは捨ててみる)」です。なぜなら保留となりやすいからです。
 
捨てることを実行するためには「必要であればまたやればいい」という考えを前提に取り組むといいでしょう。
 
また、所長がしっかりと止める決断をすることも重要です。なぜなら、「そのような決断=意味がない制度を残してしまう人」とスタッフに思われ、白けてしまうからです。
 
最後にこの会議は意思決定に社員を巻き込むことが重要です。なぜなら、機能しているかどうかは現場が答えを知っていることが多いからです。

最後に

いかがでしたでしょうか?
どんどんと新しいテクノロジーが出てきて、変化するスピードが早い現代においては船井流経営法でいう「「衆知結集による全員経営」の実践が重要です。
「戦略とは捨てることである」ということを踏まえ、スタッフを巻き込んで、是非「捨てる会議」に取り組んでみてください。
 
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【この記事を書いたコンサルタント】

シニア経営コンサルタント 富澤 幸司(とみざわ こうじ)

東京都墨田区出身。幼い頃より家業の鉄道部品メーカーを経営する祖父や父の背中を見て育つ。 家業を手伝いながら、大学に通う4年間を過ごし、自動車部品メーカーに入社。 東京営業部でトップの成績を残す。その後、船井総合研究所に中途入社。 社労士事務所専門コンサルタントとして個人マーケットを対象とする障害年金一番化モデル導入サポートを中心に展開。 初年度より1,700万円の受任を獲得するサポートを行う。 HPの構築、PPC広告、SEO対策などのWEBマーケティングから、現場での成功事例を落とし込んだ提案資料、チラシ、DMなどの実践的なツール作りなどを駆使し、クライアントのバックアップを行う。 モットーは「事例主義」 「現場主義」「結果主義」

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