2018年02月05日

成熟期を勝ち抜く!士業事務所の4つの経営スタイル

皆さまこんにちは。
法律事務所コンサルティンググループの阿部です。
 
私が担当している法律事務所業界では、
先月初めて弁護士数が4万人を超えたというニュースがありました。
ピーク時から比べると増員ペースは緩やかになっていますが、
ここ10年間で約1.5倍の弁護士数になっています。
 
国内の趨勢は何と言っても「人口減少」ですので、
先生方がどれだけサービスの関与率(利用率)を高めたり、
職域を広げたりしても、競争環境が厳しくなるのは確実です。
 
これは、法律事務所業界だけでなく、他の業界にも共通しているのではないでしょうか。
 
士業のサービスは、他の産業から比べると少し遅れていますが、
ライフサイクルで捉えると、成熟期に入っています。
成熟期は、需要に対して供給が大きく上回る状況ですので、
価格競争が起こり、販促での差別化が困難になっていきます。
経営という観点では、以前と比べ難しくなっているのが実態です。
 
そのような状況下でも、事務所を確実に成長させ、
永続性のあるものとしている4つの経営スタイルについて整理いたします。
 


地域密着型


全国展開型


海外展開型


高付加価値提供型

 
 

1)地域密着型

商圏を絞り、その商圏内の顧客に対して最も貢献できている状態を目指すのが、
この地域密着型の基本戦略です。
おそらく、船井総研のお付き合い先の多くが、この地域密着型の事務所を志向し、
努力をされていらっしゃると思います。
 
地域密着型の場合、顧客との関係性を強固にすることによって、
安定的に経営ができるというメリットがありますが、
似たような形態の事務所が多いため、サービスでの差別化が重要となります。
 

2)全国展開型

商圏を拡大することにより、一定の顧客数を確保し続けるというのが、
全国展開型事務所の特徴です。
 
マネジメントは難しくなりますが、複数支店を展開することでマーケティング効率が上がります。
一方で、マーケティングコストが高まったり、人材が確保できなかったりという問題が生じると、
利益が残りにくくなり、経営が難しくなっていきます。
 

3)海外展開型

サービスの提供範囲を海外の顧客にも広げ、市場を開拓していく経営スタイルです。
日本企業の海外進出だけでなく、海外企業の日本進出のマーケットもあります。
 
まだまだサービスを提供できる事業者が多くないため、
業界平均よりも高単価で仕事を受けられる傾向にあります。
 

4)高付加価値提供型

既存業務に加え、その周辺のニーズ・お困りごとに対して、
他事務所が提供できない範囲・レベルでサービスを提供できているのが特徴です。
 
今でこそある程度普及していますが、法律事務所業界においては、
交通事故分野における後遺障害の認定サポート
(事故直後から相談を受け、治療や通院に関するアドバイスを行い、
怪我の回復や適切な後遺障害等級の獲得を補助するもの)はその代表です。
 
高付加価値=競合事務所が真似出来ないサービスですので、
どれだけ市場が成熟したとしてもニーズはなくならず、
価格競争に巻き込まれることなく経営ができます。
 
 
 
以上、4つの経営スタイルについて整理をさせていただきましたが、
皆さまに考えていただきたいのが、
いかにして「4)高付加価値提供型」にシフトしていくかという視点です。
 
特に、競争環境が厳しくなると見込まれる「1)地域密着型」の事務所ほど、
他事務所が真似出来ない技術・ノウハウを磨いていただき、
サービスを進化させていっていただきたいということです。
それが実現できれば、どれだけ市場が成熟しても、生き残りどころか、
事務所を大きく発展していけることは間違いありません。
 
今一度、事務所の経営スタイルについて、見直しをしていただきたいと思います。
 
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【この記事を書いたコンサルタント】

シニア経営コンサルタント 阿部 悠紀(あべ ゆうき)

法律事務所コンサルティングチーム チームリーダー 法律事務所の業績アップコンサルティングに特化し、25社以上の顧問先を持つ。 WEBマーケティングに強みを持ち、専門サイトを活用した反響の最大化、広告戦略の最適化などで成果を上げている。「即時業績アップ」と「それぞれの事務所に合った提案」を常に心掛けている。

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