2019年06月19日

生産性大幅アップ!ロボット(RPA)が大活躍する士業事務所のご紹介。デジタル最新情報

皆様、こんにちは。税理士事務所の業績アップを専門にお手伝いさせて頂いている、
士業支援部の岡本千賀子です。
2019年も早くも半分を過ぎようとしていますが、いかがお過ごしでしょうか。
 
本日は、全国でもトップクラスにRPA(ロボット)・デジタルを活用している
税理士事務所の事例を元に、
士業事務所におけるRPA(ロボット)・デジタル分野の最新情報をお伝えいたします。
 

税理士事務所がロボット(RPA)を導入したきっかけ

現在、既にRPAを導入されている税理士事務所において、
共通するRPA導入のきっかけは2つあります。
 
1つ目は、税理士業務が「AIにより消える業務」であるということです。
とある調査では税理士業務の90%以上がAIによって
自動化される可能性があるという結果も出ています。
 
税理士事務所として、生き残っていくためには
より付加価値の高い業務へシフトすることも計画せねばなりません。
 
そこで、人がより付加価値の高い業務に時間を費やすことができるように、
デスクワークや単純作業の一部をRPAで自動化(ロボット化)することを決意されています。
 
2つ目は、採用時エージェントに支払う紹介料が年々高騰しているという不安です。
仮に採用できたとしても、その社員がすぐに退職してしまえば、
その紹介料も無駄になってしまいます。
 
採用コスト抑制、かつ離職率の低下は事務所にとっても大きな課題となっています。
さらに、
・働き方改革関連法案の成立(残業が認められない)
・税理士受験生の減少
・最低賃金上昇

上記の時流も会計事務所がテクノロジーの活用に拍車をかけているようにも感じられます。
 

税理士事務所でロボット(RPA)を活用している業務

では、会計事務所でロボット化できているのはどのような業務なのでしょうか?
成功事務所でロボット化できている業務の一例は下記です。
 
【ロボット化している業務の一例】
・基本情報入力(会計ソフト、業務管理ツールなど)
・申告書作成業務(税務ソフト)
・電子申告(e-Taxなど)
・届出書作成業務(税務ソフト)
・給与計算業務(給与計算ソフト)など
 
上記業務にとどまらず、今現在も新しいロボット(RPA)が作成され続けています。
そのために、日々の業務を細分化し
「付加価値業務」と「そうでない業務」に分類したリストを作成します。
そして、パート社員の業務から徐々にロボット(RPA)に代行させるよう、
社員、パート社員、ロボットに新たに業務を振り分けます。
 
業務の棚卸は時間のかかることですが、
人しかできない「付加価値業務」に集中できる環境を作るためには必要なステップですよね。
 

税理士事務所において、ロボット(RPA)導入後の副次的効果

ロボット(RPA)導入のきっかけは、上記記載の通り、主に経費削減が目的となりますが、
それ以外にも副次的なメリットが大きかったというのが共通しているお声でした。
 

【1】お客様にご好評いただいたお声

ロボットに作業させることにより、作業の均一性、正確性が増し、業務品質が向上し、
結果的にお客様からの満足度が高まっています。
 
例えば、ロボットにファイルを作成、保存させるとファイル名を
全く同じ形式に統一することができてとても見やすく、見栄えが良いです。
ヒューマンエラーのような単純なミスがない、繰り返し作業に強い、
作業スピードが早い等もお客様満足度アップに直接つながっています。
 

【2】社員から好評だった声

RPA導入前は「新しいツールに社員が抵抗を示すだろう」と予想しがちですが、
実際は社員から好意的な意見がでているようです。
 
・面倒な単純作業をしなくて良くなったので楽だし、仕事が楽しくなった
・単純作業はロボットに任せ、チェック業務により時間を割くことが出来るようになった
・ロボットは作業が早く、エラーやミスもほとんどないので大変助かっている

といった声が上がっています。
 

【3】経営面でのメリット

効果を発揮するのはまだまだこれからではありますが、
期待を込めたところでいうと、経営面において下記のメリットがあります。
 
・各種作成業務をロボットが対応することにより、
 人間はチェック作業や付加価値業務により集中できる
・RPAを魅力に感じた優秀なスタッフが採用でき、離職率も下がる
・ロボットの活用によって業務品質が安定し、顧客満足度が向上する

 
いかがでしたでしょうか?
今回はRPA(ロボット)を活用している事務所の最新事例をお伝えいたしました。
 
ロボット(RPA)の活用により税理士事務所をはじめとした士業事務所の皆様の、
生産性向上、業績アップにお役立ちできればと思います。
 
 
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【この記事を書いたコンサルタント】

マーケティングコンサルタント 岡本 千賀子(おかもと ちかこ)

大阪府出身。 国内証券会社を経て、(株)船井総合株式会社へ入社。 現在は、会計事務所の相続マーケティングに従事している。 前職での営業のノウハウや資産家への商品提案力を強みにし、WEBマーケティングやチャネル開拓を得意としている。

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