2019年08月20日

事務所名が成長を促す

突然ですが、今の事務所名はどのように決めたのでしょうか?
 
ご存知の通り士業事務所は
「個人名(フルネーム)+資格名事務所」という名称が圧倒的に多く、
カタカナ横文字の事務所名の方がマイノリティになっています。
 
個人名をしっかりと打ち出すことでその個人の責任が外部に対して
明示される状態を作っており、その点に関してはメリットだと思います。
 
ただ、エンドユーザー側から見た時に「何をサービス提供している事務所なのか」、
一目でわからないと検索しづらく、また仕事を実際に依頼する際の判断がしづらいものです。
 
マーケティングの観点から見ても、
屋号は、「どこで何を売っているのかが明確にする」ことが基本です。
 
また、法人が士業事務所を選択するケースでの見方はもっとシビアです。
代表者の個人名を事務所につけているケースでは、
「組織化が出来てない事務所ではないか
 (安定的に登記サービスを提供してくれないかもしれない)」、
「通信手段もFAXや電話、メールしか対応してくれないかもしれない」
というイメージで見られてしまいます。
※個人名でも事務所名が十分に浸透している場合はこの限りではありません。
  
しかし特定の業界、つまり不動産会社、金融機関のみで
名前が知られているレベルでは浸透とはいえないでしょう。
(グループ会社が上場しているような場合は浸透していると言えると思います。)
 
もう一つの側面である勤務するスタッフや資格者側から見るとどうでしょうか。
 
今まさに拍車が掛かっている資格者不足ですが、
資格者からすると、これから就転職先する先の事務所名が「個人名=事務所名」だと、
「所長の事務所の一スタッフと見られてしまう(活躍に制限がありそう)」、
「業務処理管理方法、教育制度などが未整備なのではないか(先進事務所ではなさそう)」
などイメージを持たれてしまいます。
 
ですから、事務所名=個人名という状態から脱却して、
経営理念(果たすべき役割)や特化する業務名などを事務所名としてアップデートして
ネーミングしていくべきだと思います。
 
 
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【この記事を書いたコンサルタント】

シニア経営コンサルタント 小高 健詩(おだか けんじ)

2007年 船井総合研究所入社 2008年 士業コンサルティンググループ 司法書士チーム配属 2012年 士業コンサルティンググループ チームリーダー 2016年 士業支援部 グループマネージャー 2020年 士業支援部 マネージングディレクター

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