最近多くのお客様から以前のようにホームページを通しての反響を得ることができないというご相談を頂きます。その原因の一つに、ホームページがスマートフォン対応できていないことが挙げられます。
今回は、スマホマーケティングに向けて取り組む際に、押さえておくべき3つのポイントをお伝えします。
ポイント① パソコンではなくスマートフォンでインターネットを使用するユーザーの方が多い!?
総務省の調査によると[1]、パソコンを保有している世帯の割合は低下し、一方でスマートフォンの保有率はここ数年で大きく上昇しています。2016年の段階では、もはや両者の差はほとんどない、という状態にあります。
(下図参照)
更には大手インターネット通販事業を手がける「楽天」の2017年第1四半期決算(2017年5月11日発表)によると、楽天の主要な通販サービス「楽天市場」でのモバイル流通総額比率は62.8%を占め、その比率は年々上昇しています[2]。
もはや人々はパソコンではなく、スマートフォンを保有し、スマートフォンで様々なサービスを享受するようになっていることがいえます。
[1] 総務省 2017年6月8日「平成 28 年通信利用動向調査の結果 」 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/170608_1.pdf
[2] 楽天株式会社 「2017年度第1四半期決算説明会」
https://corp.rakuten.co.jp/investors/documents/results/
ポイント② スマートフォン対応の最適解
スマートフォン利用者の上昇に合わせて事務所でお持ちのサイトもスマートフォン対応させることが今後の反響獲得の上で必要となります。
スマートフォン対応させるにあたって、方法は大きく分けて下記の2つがあります。
1 PCサイトとは別に新しくスマートフォン対応のサイトを作成する
*パソコン向けとスマホ向けで別々のURL(モバイル専用サイト)を作成
2 既存のPCサイトをスマートフォン対応させる
おすすめしているのは「既存のPCサイトをスマートフォン対応させる」方法です。
スマートフォン対応させる方法として理想的な方法が、「レスポンシブWEBデザインへ移行する」という方法になります。
「レスポンシブWEBデザイン」では、ホームページをパソコンやスマートフォンのどちらで閲覧した場合でも、最適なサイズのWEBデザインで表示されます。
レスポンシブルWEBデザインのメリットとして、新規にスマートフォン対応させたサイトと異なり、同じURLのホームページとなり、SEO対策上有利に働きます。
また、サイトの管理・編集もPC・スマートフォン1つで編集できるため、修正・変更もしやすくなるということがあります。
ポイント③ スマートフォンユーザーに特化した広告運用
「商品力」アップとともに、スマートフォン向けの広告運用を通して「販促力」アップの施策を取り組む必要があります。
具体的な取り組みとしては、下記のような施策が挙げられます。
■リスティング広告はパソコン向けとスマートフォン向け、それぞれ別々に設定する
■「広告表示オプション」を利用し、広告表示の際のスマートフォン画面占有率を高くする
■スマートフォンの画面占有率の高い画像広告(ディスプレイ広告)を実施し、キーワード広告以外でのWEBマーケティングを展開する
これらに共通するのは、スマートフォンの特徴であるパソコンに比べて非常に「限られた画面」の中でも、広告運用の面で工夫できる余地はたくさんあるということです。
特に画面占有率(スマホでの閲覧画面のうち、出稿している広告表示の画面占有率)はスマホならではの広告運用のポイントです。うまく工夫することで、パソコンよりもクリック率を高くすることができます。
また、スマートフォン向けに広告を配信することで、より運用効率の高い広告運用が実施できます。従来の広告配信の設定は、1つの広告予算でパソコン向けとスマートフォン向けに広告を配信してきました。この設定を、スマートフォンユーザーのみに広告配信をすることで、これまで以上にスマートフォンユーザーに広告を配信を行うことができます。
いかがでしたでしょうか?スマホマーケティングの重要性がますます顕著になっていく中、ぜひ事務所での取り組みに活かしていただければ幸いです。