2018年08月07日

経営理念を大切にし、発展を続ける事務所に学ぶ

皆さまこんにちは。法律事務所コンサルティンググループの阿部です。
今回は7月27日(金)に開催をさせていただきました
「モデル事務所視察クリニック2018」のレポートをお送りさせていただきます。
 
今年は、GVA法律事務所様(渋谷区恵比寿)、
長島・大野・常松法律事務所様(千代田区丸の内)、
弁護士法人TLEO 虎ノ門法律経済事務所様(港区西新橋)、
築地 玉寿司様(中央区築地)の視察をさせていただきました。
 
興味深いのは、それぞれ事業規模や歴史、扱っているサービスは異なりますが、
「経営理念」を大切にし、従業員の方にも浸透をさせることで発展を遂げているという点です。
 
「経営理念」と聞くと、一般企業、特に比較的規模の大きい企業にとって
重要なものと連想されるかもしれません。
また、理想ばかりが先行して、現実とは乖離しているという
印象をお持ちの方もいらっしゃると思います。
 
しかし、実際に今回視察をした事務所(企業)においては、創業期から理念を大切にし、
そこに共感・共鳴をしている従業員を抱え、発展を遂げていることに気付かされます。
 
たとえば、ベンチャー企業向けの法務サービスに特化をし、
急成長をされているGVA法律事務所では、
「世界中の挑戦者を支えるインフラになる」という崇高な理念を掲げられていますが、
理念をより具体化させるものとして、「3つのValue」と「10の行動指針」を作成しています。
 
理念は往々にして抽象化されており、解釈が人によって分かれてしまうことがありますが、
しっかりと落とし込みをすることにより、所内に浸透し、
事務所としての一体感が醸成されていくようです。
 
視察を通して、特に印象的であったこと、大きな気付きは以下の点です。
・「理念」は、「Value(存在価値)」や「行動指針」に落とし込まれてこそ意義が生まれる。
・「理念」を作る目的の一つは、困難な状況に直面した際の判断基準を作ることにある。
・「理念」を作る際には、「対所員」「対顧客」「対社会」の3つの視点から検討をすると良い。
・「理念」を正しく浸透させていくには、言葉の意味・定義を丁寧に分解しないといけない。
・「理念」は、実際に作る本人達が本気でそれを実現したいと想っていないと、実現されない。

 
当グループでは、国内・国外の法律事務所視察ツアーを毎年企画しております。
他事務所のオフィスを訪問し、経営者のお話しを聞いたり、
実際の執務室を見学したりする機会はなかなかないと思いますので、
ぜひご活用いただければと思います。
 
 
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【この記事を書いたコンサルタント】

シニア経営コンサルタント 阿部 悠紀(あべ ゆうき)

法律事務所コンサルティングチーム チームリーダー 法律事務所の業績アップコンサルティングに特化し、25社以上の顧問先を持つ。 WEBマーケティングに強みを持ち、専門サイトを活用した反響の最大化、広告戦略の最適化などで成果を上げている。「即時業績アップ」と「それぞれの事務所に合った提案」を常に心掛けている。

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