2017年08月09日

海外に学ぶ 北欧流 士業事務所のオフィスデザイン

法律事務所コンサルティングチーム 堀本 悠(ほりもと はるか)

こんにちは!
夏を迎え、来期に向けて事務所の移転やリニューアルを考えられる事務所様や、
新規開業についても本格的に検討を始められる先生もいらっしゃる頃ではないでしょうか?

オフィスのレイアウトやデザインは、それ一つで驚くほど業務効率に差が生じたり、
事務所の職場環境の良し悪しを決めるといった、大きな効果があります。

今年の経営戦略セミナーでは、オプショナルツアーに「先進オフィス視察ツアー」を企画させていただいておりますが、これがいち早く満席になったことや、視察クリニックでは多くの経営者が、まずオフィスデザインを学び取り入れることが多いことからも、その重要性の一端が見て取れるかと思います。

今年5月のグレートカンパニー視察セミナーでは、フィンランド・エストニア・スウェーデンの士業事務所を訪問しました。そこで出会ったのが法律事務所Fondiaです。
Fondiaで見つけたすぐに真似したい3つのオフィスデザインをご紹介しましょう。


1.また来たくなる、好きになる、カラフルな部屋の数々

 「また来たくなる事務所」を目指しているというFondiaは、待合室から相談室まで全て異なる色使い、調度品も多く配され、コンセプトを感じる部屋になっています。第一印象としては、一歩足を踏み入れるだけで、何か違う!ワクワクする!という感じを受けますが、顧客に与える印象に加え、所員の方々も気に入っている、オフィス好きである、というところがポイントでしょう。

2.壁の活用―ファミリーである従業員の写真を壁一面に飾る/事務所の栄光を飾る

Fondiaは6拠点で弁護士が80名、スタッフを入れて100名を超える事務所ですが、壁には所員の写真を飾っています。所員を「ファミリー」と捉え、お互いを認め合う風土を創り上げる上で、この廊下の壁の意義は大きいです。同時に、経験弁護士採用が多く、平均年齢が40歳を超える中では「ファミリー」に適した人財を採用することが事務所一体化において重要ですから、いかに一緒に仕事をする人財に価値を置いているか、という事務所の方針を伝える壁でもあります。


 さらに、別の壁には事務所の受賞歴が分かる賞状を額に入れて飾っていたり、トロフィーなどを飾ったりと、事務所の栄光の見える化を積極的におこなっています。Great Place to Work®の上位常連企業ということで、今回お邪魔したFondiaですが、その賞状やトロフィーも飾られています。

 

3.福利厚生、まずはスペースづくりから

 Fondiaでは、15の商談用の部屋に加え、丸々1部屋をキッズルームとして備えています。所員はもちろんのこと来客も利用でき、設えは子どもが喜びそうな色使いの壁や机、おもちゃなどで溢れています。訪問した日にも、所員のお子さんが過ごしていましたが、最近は日本でも、女性活用を望むあらゆる業種・職種でキッズスペースや、保育士の常駐といった動きが広がっています。


 さらに、所員も使えるFondia Cafeでは、各種ドリンクからフルーツ、パン、お菓子などが自由に食べられるよう提供されています。どうしても必要な「食べる」という部分を事務所が提供する、ということ自体が福利厚生であり、その場を共有することで、新しいアイディアや交流が生み出されることが事務所にとって更なる生産性向上に繋がる、ということです。

 

 年内は、9月8日(金)に東京都内の3事務所をめぐる視察セミナーが企画されています。既に、ユニークなオフィスデザインを目にしてきた下見メンバーもいます。この機会に、所員に喜ばれ、生産性が上がり、働き方改革に繋がるオフィスデザインを実際に目にし、取り入れていただければ幸いです。
お申込み、詳細はこちら・・・ https://bengoshi-samurai271.funaisoken.co.jp/category/2629

 

法律事務所コンサルティングチーム 堀本 悠(ほりもと はるか)

堀本 悠(ほりもと はるか)

 

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