株式会社船井総合研究所の小高です。
人不足に端を発した業務効率化、生産性アップは士業業界でも大きな経営課題となっており、先生方も対応に苦慮しているのではないでしょうか。
この経営課題をクリアするためには、経営トップである所長が“最初から最後まで自分達で業務を行う”自前主義から、“自分達が苦手にしていることは外部に任せる”アウトソーシング主義へ考え方を転換する必要があります。
実際、事務所内でやらなければならない仕事はどの程度あるのか?
通常の士業事務所の対顧客の仕事は、商品作り、集客(紹介ルート開拓)、営業(面談)、業務処理(業務進捗管理)、顧客維持管理です。
大規模事務所では採用の段階で各部署を見渡して今必要な人財を採るためバランス良くそれぞれのパートを網羅するように人員配置が出来ていると思います。
一方中堅以下の事務所では現実的にこれが叶わずに同時に一人何役もこなさなくてはならない状況が散見されます。
つまり、そのスタッフの適性にはない仕事も混じってくる状況です。例えば、デザイン性の高さや営業スキル、マクロやシステムへの適合もその1つです。
これら適性に合わない仕事は、得てして後回しにされ、時間を割かないために習熟度も上がりにくく、また完了まで膨大な時間を費やしてしまい生産性が低くなりがちです。
そこで、外注化(アウトソーシング)という考え方が必要になります。
例えば、多くの士業事務所は、営業活動に苦手意識があり、ターゲットが目の前にいてもそのアポイントが獲得できずに施策が進みません。
そこでテレマーケティング代行会社に外注するのです。
実際に、私共のご支援先でも実施しておりますが、このボトルネックを解消したことで営業量が格段に増えており、一気に成果が出始めております。
分業制を敷くことのできない規模の事務所様は上手に業務を外注化して、働き方改革を推進して欲しいと思います。